「ボイスレコーダーって、何に使うの?」
そう思っている方、多いのではないでしょうか。
テレビのニュースでは記者がマイクを差し出している場面で見かけるけれど、
自分には関係ないかな……と感じている方もいるかもしれません。
でも実は、ボイスレコーダーは60代・70代の暮らしにこそ、じわじわと効いてくる道具です。
使い方を覚えれば、毎日のちょっとした「あれ、なんだったっけ」を減らしてくれます。
この記事では、ボイスレコーダーの基本をできるだけわかりやすくご説明します。
難しい話は後回し。まずは「こういうものか」とイメージをつかんでいただければ十分です。
ボイスレコーダーとは何をする機械?
ひとことで言えば、声や音を録音して、あとで聴き返すための機械です。
昔でいえばカセットテープのレコーダーに近いものですが、
今のボイスレコーダーはずっと小さく、ずっと使いやすくなっています。
手のひらに収まるサイズで、ボタン一つで録音が始まり、ボタン一つで止まります。
録音した音声はデータとして本体に保存されるので、テープのように巻き戻す必要もありません。
「さっき録ったものを聴きたい」と思ったら、再生ボタンを押すだけです。
記録できる時間も長く、製品によっては数十時間分の音声を保存できるものもあります。
電池やバッテリーで動くので、コンセントのないところでも使えます。
要するに、持ち歩けるメモ帳の音声版、そんなイメージです。
スマホの録音機能とは何が違う?
「スマホにも録音アプリがあるじゃないか」というご意見はもっともです。
確かにスマホでも録音はできます。
では、ボイスレコーダーをわざわざ使う理由はどこにあるのでしょうか。
① 操作がシンプル
スマホの録音アプリは、まずスマホを取り出して、ロックを解除して、
アプリを探して、タップして……と手順が多い。
対してボイスレコーダーは、ポケットから出してボタンを押すだけ。
「あ、録らなければ」と思った瞬間にすぐ動けます。
② 音質がいい
スマホは電話・写真・動画・音楽と何でもこなすマルチな機械です。
ボイスレコーダーは録音に特化しているぶん、小さな声や遠くの音もクリアに拾えます。
特に静かな部屋での会話や、講座・セミナーでの声を録るときにその差が出ます。
③ バッテリーの心配が少ない
スマホは一日使っているとバッテリーが減ってきます。
「大事な場面で電池切れ」という心配がつきまといます。
ボイスレコーダーは録音専用なので電力消費が少なく、充電なしで何日も使えるものもあります。
④ 間違えて消す心配が少ない
スマホはさまざまな操作が混在しているので、録音データを誤って消してしまうこともあります。
ボイスレコーダーは操作が絞られているので、そういった事故が起きにくい構造です。
スマホの録音で十分な場面もあります。
でも「ここぞ」というときの信頼度は、専用機のほうが一枚上です。
60代の暮らしで役立つ場面
実際にどんなときに使えるか、具体的な場面をいくつか挙げてみましょう。
病院での診察や説明
お医者さんから検査結果や治療方針を説明されるとき、
内容が多くてその場では頭に入り切らないことがありますよね。
あらかじめ「録音させていただいてもいいですか」と一言断って録れば、
帰宅後に家族と一緒に聴き直すことができます。
聞き逃しや聞き違いの防止になります。
趣味の教室や講座
カルチャーセンターや料理教室、詩吟や俳句の会など、
先生の話を手でメモするのが追いつかない場面は多いものです。
録音しておけば、家に帰ってからゆっくり復習できます。
自分の考えや思い出を残す
文章を書くのが苦手な方でも、しゃべることはできます。
「今日感じたこと」「昔の思い出」「孫に伝えたいこと」を声で録っておくのも、
立派な記録です。
日記の代わりとして使っている方もいます。
買い物リストや気づきのメモ
外出先で「あ、あれを買わないと」と思ったとき、
メモ帳を探したりスマホを操作したりするより、さっとひと言録音しておくほうが楽です。
「牛乳・納豆・トイレットペーパー」と声に出して録れば、帰宅後に聴き直せます。
家族や友人との会話
年配の親御さんや懐かしい友人との雑談を、思い出として残しておきたいと思うことはありませんか。会話を録音しておくことで、後からじっくり聴き直したり、大切な言葉を文字に起こしたりすることもできます。
初めて使うなら難しく考えなくて大丈夫
「設定とか、パソコンに繋いだりとか、難しそう……」
そんな不安を持つ方もいるかもしれません。でも、安心してください。
今どきのボイスレコーダーは、箱から出してすぐ使えるものがほとんどです。
電源を入れて、録音ボタンを押せばそれだけで録音が始まります。再生も同じくらいシンプルです。
もちろん、パソコンに繋いで音声をバックアップしたり、
文字起こしをしたりという使い方もできますが、それは「慣れてから」で十分です。
最初は「録って、聴く」それだけを覚えれば、日常の中でじゅうぶん役に立ちます。
大事なのは、完璧に使いこなそうとしないことです。
「これ便利だな」と感じる場面をひとつ見つけられれば、そこから自然に使い方が広がっていきます。
このブログ「大人暮らしプラス」では、
これからボイスレコーダーについて、選び方から使い方まで順を追ってご紹介していきます。
次回は、どんな種類のボイスレコーダーがあるのか、選ぶときのポイントを見ていきましょう。
「新しい道具は、人生後半を面白くしてくれる」——そう感じてもらえる記事を、これからも届けていきます。

コメント