ボイスレコーダーの文字起こしとは?仕組みをやさしく解説

ICレコーダーから文字起こししているシニア男性 音声文字起こし・AI活用

文字起こしとは録音を文章にすること

ボイスレコーダーで録音した音声を、文字として書き出す作業のことを「文字起こし」といいます。
録音した声をそのまま文章にするイメージです。

たとえば病院で医師の説明を録音したとします。
その録音を聞きながら「血圧の薬を朝食後に一錠飲んでください。次の受診は三週間後です。」
と文章に書き出す、これが文字起こしです。
音声のままだと聞かなければ内容がわかりませんが、文字になると読むだけで確認できますし、家族に送ることもできます。
メモとして手元に残しておくことも簡単にできます。

以前は文字起こしといえば、録音を再生しながら人間が一言一言手入力する地道な作業でした。
1時間の録音を文字起こしすると、3~4時間かかることも珍しくありませんでした。
それが今では、スマートフォンのアプリやパソコンのソフトを使うと、AIが自動で文字に変換してくれる時代になっています。
録音した音声を読み込ませるだけで、数分のうちに文章が出来上がります。
しかも最近は正確度が高くなってきています。
あまりに長い音声ファイルだとテキスト化してくれないときもありますが・・・放棄しちゃいます。


昔の文字起こしとAI文字起こしの違い

文字起こしの方法は、大きく分けて
「手作業による文字起こし」と「AIによる自動文字起こし」の二種類があります。
この二つはどう違うのかを比べてみましょう。

手作業による文字起こし
録音を再生しながら、聞こえた言葉をそのままキーボードや手書きで書き出していく方法です。
正確さという点では優れていますが、時間と手間がかかります。
聞き取りにくい部分を何度も聞き返したり、巻き戻したりする必要があり、慣れていない方には特に大変な作業です。
録音1分あたりの文字起こしに、3~5分かかることが一般的です。

AIによる自動文字起こし
音声データをAIに読み込ませると、自動的に文章へ変換してくれる方法です。
スマートフォンのアプリ、パソコンのソフト、ウェブサービスなどさまざまな形で利用できます。
録音1時間分の文字起こしが、数分で完了することも珍しくありません。
代表的なものには「Notta」「Otter.ai」「Googleドキュメントの音声入力」などがあり、無料で使えるものも多くあります。
最近のAI文字起こしは精度が高く、標準的な日本語であれば90パーセント以上の正確さで変換できるといわれています。

昔と今を比べると、文字起こしにかかる時間と手間は劇的に短くなっています。
60代・70代の方でも、スマートフォンに慣れていれば十分使いこなせる手軽さになってきています。


文字起こしすると何が便利になる?

「録音を聞けばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし文字起こしには、音声のままでは得られない便利さがいくつかあります。

読んで確認できる
音声は必ず再生しなければ内容がわかりません。
文字になれば、一目でざっと内容を把握できます。
「あの部分だけ確認したい」というときにも、文章なら該当箇所をすぐに見つけられます。

家族と共有しやすい
医師の説明や薬の飲み方を文字にすれば、離れて暮らすお子さんやご家族にメッセージで送ることができます。
音声ファイルをそのまま送るよりも、文章のほうが読む側も確認しやすいです。

メモや日記としてまとめられる
趣味の講座や旅行の感想を録音しておき、あとで文字起こしすれば、そのままブログや日記の文章として使えます。
「話すように録音して、あとで文章にする」という流れを作ると、文章を書くのが苦手な方でも自然に記録を残せます。

検索できるようになる
文字データはキーワードで検索できます。
たとえば「血圧」と検索すれば、過去に録音した医師の説明の中から該当部分をすぐに見つけられます。
音声ファイルのままでは、目当ての部分を探すのに時間がかかります。


文字起こしにも間違いはある

AI文字起こしはとても便利ですが、完璧ではありません。
いくつかの場面では間違いが起きやすいことを知っておくと、上手に使いこなせます。
私は基本的に全般の作業でAIは間違えるものと思っています。
1ヶ月に一度自分の専門分野のことを聞いてみるとよくわかります。

聞き取りにくい音は苦手
周囲の雑音が多い場所での録音、複数の人が同時に話している場面、声が小さかったりこもっていたりする録音は、AIでも聞き取りにくく、誤変換が増えます。
できるだけ静かな場所で、口元に近づけて録音することが、文字起こしの精度を上げるコツです。

専門用語や固有名詞は誤変換されやすい
薬の名前、病院名、地名、人名など、日常会話にあまり出てこない言葉はAIが間違えやすい傾向があります。
「セルシン」が「セルシン?」と変換されたり、地名が似た別の言葉になってしまったりすることがあります。
医師の説明や薬の名前を文字起こしした場合は、特に注意して内容を確認してください。

方言や話し言葉は変換精度が下がることも
標準的な話し言葉は得意ですが、強い方言や独特のイントネーションが混じると、精度が下がることがあります。
北海道や東北・九州の方言が入った会話では、多少の誤変換を見越しておくと安心です。
東京に住んでいた頃は全国の方言が混ざって、地元で話して「もわからん!」と言われてました。

文字起こし結果は必ず読み返す
AI文字起こしを使った後は、必ず一度読み返して内容を確認する習慣をつけてください。
特に医療に関する内容、金額、日時、人名などは一字違うと意味が変わることがあります。
「AIが変換してくれたから大丈夫」と鵜呑みにせず、最後に人間の目で確認することが大切です。

文字起こしは、ボイスレコーダーをさらに便利に使うための強力な手段です。
完璧な精度を求めすぎず、「だいたい合っていれば十分」という気持ちで使い始めると、ハードルがぐっと下がります。
まずは短い録音をアプリに読み込ませてみるところから、気軽に試してみてください。

旅先での録音は、数年後には宝物に感じると思います。


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